精神的充足のために住環境、お金、時間を最適化していく事が内向的人間の幸せ
本書を一読してすごくいいなと思ったのが、単に不労所得で経済的な自由をみたいな話をするのではなく、
- 生きづらさを抱えた内向的な人間
を想定読者を絞り、ペインを丁寧に描写した上で、解決策としての人生のグランドデザインを提示していることだ。
断捨離、支出の最適化、時間の最適化、副業を起点にマーケティング能力を鍛えていく、デジタルデトックスなど色々な要素が出てくるのですが、最初に提示された全体感の一部としてこれらのパーツが出てくるので比較的混乱なく受け入れる事ができた。
自分はお金の管理や、投資、ポイ活などの話題が好きなのですが、そこに視野狭窄してしまうと「そもそもどういう人生を送りたいんだっけ?」という視点が抜け落ちがちなので、そのあたりを見直す良いきっかけになりそう。
無収入生存月数に支えられた精神的な安定を目指そう
『DIE WITH ZERO』が出てから、「お金とは購買力であり、実際に使われないことには価値が想像されない。だから、過度に貯金を意識して、お金を使わずに死んでしまうのは経験的な機会損失で勿体無い」みたいな論調が増えた。
本書は少し異なるスタンスを取っていて、人生にリスクを取るための精神的な地盤として、(1) 支出の最適化 (2) 貯蓄と資産形成、を進めようというスタンスをとっている。
※勝間和代さんの無収入生存月数と考え方的には、同等ととらえた。
どちらがより優れている論みたいなとは考えてなくて、両論重要だと考えていますが、バランスを取る意味で久しぶりにこういう考えが再確認できたのも良かった。