ベーシック・インカムサービス、Worldcoinを初めてみたのでメモ。
Worldcoinとは何か
WorldcoinはOpenAI社のCEOであるサム・アルトマンが開始したベーシック・インカムサービスだ。東京では、2023年7月頃よりユーザー登録ができるようになった。
個人情報の取得方法に問題があるとして、複数の国で監査や利用禁止などの動きがあるが、今のところ日本ではまだ明示的に禁止されていない。
仮想通貨WLD
Worldcoinでは、 WorldApp と呼称されるiOS / Androidアプリ経由で、仮想通貨 WLD を定期的に取得することができる。WLDはbinanceなど一部の仮想通貨取引所でも売買が可能で、2024年4月現在、1WLD = 約7USDで推移しているので、日本円にして約1000円程度の価値となる。
利用開始までの流れ
Worldcoinを利用するには、Orb という名称の虹彩認識デバイスを使った登録が必要となる。
2024年現在、東京では10ヶ所の施設でOrbの物理デバイスが解放されており、そこに行って虹彩データを登録することでWorld IDという識別子が払い出され、そのタイミングで初期のWLDが付与される仕組みのようだ。自分の場合は、銀座のCrypt Bar P2Pというお店で登録手続きを行った。
利用開始後の流れ
一度登録を完了すると、WLDという名称の仮想通貨が定期的に支給される。現在は隔週の金曜日に払い出しが行われているようだ。
WLDの出金方法
World App(モバイルアプリ)はウオレット機能も持っており、配布されたWLDはこのWorld App上のウオレットに格納される仕様となっている。
この支給されたWLDを取引所経由で売買し、USDや日本円などの通貨に課金したいのだが方法がよくわかっていないので別途調べたい。
裏側はどんな仕組みで動いているのか
WorldcoinはWorldcoin Protocolと呼ばれるプロトコルで動作している。同プロトコルは2023年にEthereumのOptimismネットワーク上で動く方向に舵を切ったようで、2024年4月現在、WorldcoinはOptimismネットワーク上で動作している。
公式ドキュメント上にアーキテクチャ構成図が提供されており、全体の仕組みとしてはこの図を見るとある程度わかるようになっている。
終わりに
ベーシック・インカムの実現に向けた新しい取り組みとして注目されているサービスであり、個人的にも興味津々なので、その動向を引き続き見守っていきたい。